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初めて閲覧下さる方は、カテゴリーの『初めての方へ最初の挨拶』からご覧ください。

内部で生まれ持つ役割について

昨日の智貴の記事(主人格陣紹介)に僕の目線からそれぞれについて少し追加をしました。個人的な部分でね。

 

更新できる時に更新してしまおう。智くんの記事で権力者とか準権力者、交流者といった単語が頻発しましたが、我々が昔から、それぞれが生まれ持った特性を分類した役割名があるのです。それについて、僕が昔作ったサイトに載せている記事を引用します。

…にしても俊成は僕のサイトの情報メモを良く掘り出したね。久しぶりに自分のサイトと対面。

 

人格達の特性について

人格達には、生まれ持った内部での大まかな役割分担のようなものがあります。
基本的に専門家のセラピーでもいくつかの呼び名をつけて「便宜上」カテゴリーにわけるようです。
我々もやはり便宜上、何となくカテゴリーをもっています。
ただし、そのカテゴリーによって優劣などはありませんし、隔たりがあるわけでもありません。
また、本人達が意識的に持っている役割というわけでもなく、生まれ持った種族のようなものです。自分の意思とは関係なく、肌の色が白い人間は白いですし、優しい人間は優しいですよね?それと同じように、ただ産まれもった性質の傾向なのです。
そのために便宜上呼び方を決めているという話です。
中にはカテゴリーが2つ以上重複した傾向の人も多くいます。


核…
これは一番内部の中心的、重要な存在です。基本人格や、基本人格に近い存在。これがいなければ内部は産まれていないし、これが万が一壊れたり消滅するようなことがあれば、内部が存在する意味はない。他全人格の根底にあるのは、この核にいる存在たちや器を守る、ということです。どの人間にも、危険が迫ったときに無意識にそれを回避しようとする防衛機能があると同じように、全人格は本能的にこれを守ろうとします。

最高権力者…
1人とは限りませんが。これは基本的に内部全体を統括し、守り、核の意思とつながりこの器の方向性を最終的に決定する、いわば最高裁判所です。内部での仕事に徹し、外部と接触するようなことはほとんどありません。

権力者・権力者補佐…
内部全体とは限りませんが、内部を守る性質があり、決定権を任されている人達です。最高裁判官がリーダーや最高裁判所ならば、これらは各区域の知事や長といったところでしょうか。
この人たちは、だいたいあらゆる感情に左右されず、冷静で冷酷、融通が利かず独断的な性格であることが多いです。ただし、百虎のように子供で弱く臆病であったり、龍人のように情にこまやかであったり、例外もいます。
内部については詳しく、性格が厳格なために疑問を投げかけたり話をしている時は、大変明確な答えや意見を期待できます。
外部とはあまり接触しませんが、外部の相手との交流状況や信頼関係を確かめるためなど、外部の人間関係に関わることもあります。この人たちは大抵、外部の人間関係を常に把握し見守っています。

準権力者…
基本的に権力者や権力者補佐と同じです。僕(恵名)はここにいます。
榛名のように情に厚い人もいれば、権力者に近い性格の人もいます。

特殊能力者…
内部世界や人格達の管理などに於いて、また時には外部に於いても、特異な能力がある人達です。

保護者…
核の人格を初め、あらゆる人格達や器を肉体的・精神的危険から守る人たちです。
冷静だが、いざという時カッと怒りや憎しみに捕らわれる性格が多いです。
器や内部の存在が危険にさらされいざという時に一度爆発すると、それらを守るためには手段を選ばなくなること(暴力や巧妙な罠などのことも)が多く、また一度そうなるとしばらくは自分自身でも感情・行動を制御できなくなる場合が多いです。この保護者は特に、その必要性から器の潜在能力を無意識に引き出し、ものすごい力を発揮することがあります。
人に対しては特に用心深く猜疑心も強いですが、基本的に人当たりは良い人が多いです(中には攻撃的な保護者も存在します)。

ISH…
専門家の間で重要視されている(らしい)存在。Inner Self-Helper(内部の助力者)の略。大多数の人間(器1:人格1の人間)でいうと、これは個人の最善の部分「良心」あるいは「超自我」と呼ばれる部分にあたるといいます。
また、セラピストは多重人格の中からこの存在を呼び出すことが出来、治療のために助けてもらうことができる存在なのだそうです。
これもパターンはいろいろあり、例えば自殺行為をした時など危機的状況で交代し器を救う人格・意識内の人格関係を見る人格・記憶の管理をする人格・直接手は出さないが影響を与える人格など、様々なようです。姿がある人格も、声だけの存在の場合もあるようです。
我々にもISHに近いと思われる人格は何人かいますが、これは我々の分類法ではなく医療界の分類法なので、彼らがそうかどうかはわかりません。

内部相談役…
内部のことについて比較的詳しい知識を持ち、またカウンセラーのような気質のある人達です。内部相談役と一言で言っても、人格達(または外部の人間)の精神的な部分を専門とする人、肉体的問題を中心に相談に乗る人、子供達を中心に対応する人、また直接相談を受けるのに適したカウンセラー的性質の人、あまり相手の心に立ち入らず客観的に観察し状態を判断したりする(いわばカウンセリングよりも診察をするような)人など、タイプはさまざまです。
人の相談を受けることを苦と感じず、人の心理や精神状態を鋭く察知し、会話や態度などによって相手の心をコントロールすることに長けている人が多いです。

交流者…
これは、外部の生活や人間関係を主に得意とする人達です。基本的に明るく優しく、人やおしゃべりが好きな人が多いです。しかし、人と接する機会が多いために、対人関係でのダメージを受けやすく、欝や躁鬱、パニックなどを抱えている人も多いです。対人関係が主なので人に合わせたり「ごまかし」の技術に長け、人付き合いも良い人達です。ただし、だからといって要領が良いとか人に取り入るのがうまいとは限りません。寧ろその逆…奥手で遠慮深い人ばかりです。

危険者(危険意識)…
主に内部の他の人格や器・他者・物などに危害を加えようとしたり、他の人格が付き合っている外部の人間との人間関係を無理やり断ち切ろうとする人格です。
これもいくつかパターンがあります。
過去に自分に危害を加えた人がそのまま人格となっていたり、その人に近い「迫害者」。
自分が自殺をしようとして器の意識で自殺しようとする人格、または器を殺そうとする「自殺者」。
自殺をそそのかしたり、中傷するようなことを言う「脅迫者」。
また、自傷癖や逃亡癖がある人格もいますし、内部の別人格を攻撃する人格などもいます。

傍観者…
際立ったことはしません。性質もいろいろな人がおり、ただ内部から何もせず内部の状態や外の様子を眺めている人、表に出るのが苦痛な人、苦痛でなく寧ろしばしば表に出るのが好きな人、自傷癖や放浪癖がある人、優しい人、おしゃべりな人、無口な人…。
ただ、傍観者というからと言って何も意味がないのかと思われては困ります。意味があり、必要があるからこそ、存在するのです。これは他のどの人格であれ、例え危険者であれ同じことがいえます。

記録人格…
記憶の管理をする、特異的な点が多い人格です。記憶管理・また特異な点が多いというところでは、最高権力者の杖夜がこれにあたるかもしれません。

子供人格…
子供です。多重人格者にはほぼ絶対的に見つかるといわれているそうです。自由奔放な子供もいれば、酷く抑圧された脅えた子供もいます。我々の場合はどちらかというと後者が多いです。

異性人格…
これは、我々の場合は器が女性ですから男性が異性人格…といえることになるのでしょうか。
但し我々の場合は基本代理(おそらく基本も)が性同一性障害ですから、基本代理からして男性人格であるといえるかもしれません。
また、そのような複雑なこともあるからか、我々の中には無性(精神体が無性である場合や本人の性自認が無性である場合、その両方の場合)や両性(精神体が半陰陽のような状態である場合、また性自認がどっちつかずの場合、その両方の場合)、FtM(基本代理のような体が女で性自認が男)、MtF(FtMの逆)なども存在します。

障碍人格…
身体に障碍がある人格です。器が先天性障碍を持っていることと関係があるのかないのか、身体障碍をもった人格は我々の中には多いです。特に視力障碍を持つ人格が多いようです。中には肢体不自由や聴覚障碍、発声障碍のある人格なども存在します。

主人格…
普段表に出ている時間が長い人格。これは主に生活代行が可能な人格が出ていますが、長期間同じ人が主人格を務めつづけるとは限りません。

コピー人格…
ある特定の人格にそっくりの人格(外見・内面全てそっくりなわけではなく、その時その時重要な部分がそっくりな)が現れる時があります。その人格をコピー人格と呼ぶことがあります。主に、その時本当は存在していなければならなかった重要な人格(重要といっても、その重要度や重要であったか否かなどは我々にはわからない場合が多いのですが)が消滅してしまった時などに現れます。

…などなど。

何か特別な役割のように思われるかもわかりませんし、小説か何かの世界観のように思われるかもしれませんが、そんなことは決してないということをご理解いただきたいのです。
これらのカテゴリーは確かに多くの人間(器1:人格1)にはないものかもしれません。しかし、ISHの説明でも少し触れましたように、それぞれのカテゴリーにあたるものは、皆様一人一人の中に必ず「存在する」ものです。皆様の中にもこれらの「部分」は存在しているはずなのです。
ですから、例えそれが傍観者であっても危険者であっても何であっても、決していない方が良い人格や役割などはなく(いない方が便利だなどと思うことはありますが)、全て全体として、人間として生きていくのに、必要だからこそ存在しているわけです。
皆様の中にあるそのような部分も当然、あなたがたに少なくとも今あるべき必要な部分だからこそ、存在しているのです。皆様が人間として健全に成長していくために。

 

…編集するのも面倒なので大して編集をせず載せています。あしからず。

 

恵名